2024/04/28 00:18

                         その1
      

数ある美顔ローラーの中でも、高い人気を誇るテラローラー。テラタイト※(高純度ケイ素結晶鉱石)素材の採用により、エステ業界のみならず幅広いマーケットから独自の効果が得られると、高い評価を獲得している。どのようにして、大ヒット商品「テラローラー」は生まれたのか。そのユニークな素材や開発秘話について、株式会社スプレンダーISOの代表取締役 磯 雄太郎 氏にお話を伺った。


大ヒット商品「テラローラー」を生んだ
テラ鉱石との出会い



柴山:昨年からビー・エイチでも、テラローラーシリーズを取扱っておりますが、売上は好調です。
そもそも、テラローラーを開発しようと思ったきっかけは何だったのですか。

磯:ある会社から高純度のテラ鉱石(シリコン鉱石)を使用した、製品開発の相談を受けたのがきっかけです。当時、私の会社では、厚生労働省から認可を受け、磁気などを使用した医療機器の開発を中心に行っていました。
磁気や赤外線などが人体に与える有効性を、大学の研究室と共同で研究していたこともあり、テラ鉱石機器の開発も同じく、自分たちでテスト、分析したり、大学に依頼し多角的に検査しました。その結果、特に美容・健康に大きな効果があるとの判断に至り、誰もが手軽に使用できる美容系の商品として売り出すことを決定しました。

柴山:そこで、美顔ローラーとして製品化することにした訳ですね。

磯:そうです。しかし、当時は美顔ローラーのブームが終焉しており、周りの人たちからは「ブームはもう終わっているから止めたほうがいい」など散々言われましたが、このテラ鉱石を使用すれば良い製品が出来ると確信していたので製品化をスタートすることにしました。

柴山:テラ鉱石に絶対の自信があったということですね。そのテラ鉱石とはどういうものなのでしょう。

磯:「シリコンウェハー」って聞いたことないですか?

柴山:スマートフォンやパソコンに使用されている半導体基盤の素材ですか?

磯:そうです。その半導体の基盤として使われている、シリコンウェハーを作るための原材料が、テラ鉱石なのです。

柴山:そうだったんですね。テラ鉱石は自然界に元からあるものではなく、珪素から人工的に作られた鉱石と聞きました。どのように生成するのですか。

磯:採掘された珪石を精錬し、熱処理で溶解した後、特殊な機器を使用して結晶化させることで生成します。完成したものは「インゴット」と呼ばれ、これがシリコンウェハーの原型となります。